公式の問題点その4。
公式回答によると、
「『ポケモンカードオフィシャルブック2000』は公式ルールではないので、あくまでカードに書かれている説明にしたがう」
のだそうです。
「ポケモンカードオフィシャルブック2000」とはなんぞや。
簡単に言ってしまえば、ポケットモンスターカードゲームシリーズの全カードを収録したカタログです。ですが単なるカタログではなく、
全てのカードのテキストが分かりやすく変更されて記載されています。
これに伴って細かいところで解釈を掘り下げられているので、厳密に言うと元々カードに書かれている説明にないことが書かれている場合があります。
しかしそれらはカードそのものの意図を尊重するものであって大幅なルール変更とは違います。あくまで分かりやすく、遊びやすくするためのものであると言えます。従って遊びやすい環境作りを目指すローカルルールに是非取り入れたいと考えているのです。
と言うか旧ウラ面時代に実際に遊んでいた人(少しやりこんだ人)は、当たり前のようにオフィシャルブック2000の効果で遊んでいたと思います。
普段から遊び込んでいる人なら思い当たると思いますが、実際の対戦ではカードテキストを読まなくても効果を知っていて、絵を見るだけで処理をスムーズに進めていることってありますよね? 旧カードで遊んでいた人達もやはりそうだったと思いますが、私などは実際のカードのテキストを読んでオフィシャルブック2000と違うことに逆に違和感を覚えたほどです。公式大会などでは、恐らく事前に断ることもなくオフィシャルブック2000の通りのルールで処理されていたはずです。当時最先端のバイブルというやつですね。
ということで、これも公式ルールを覆し、ローカルルールに以下の提案をしています。
「PMCGシリーズのカードの使い方は、基本的にポケモンカードオフィシャルブック2000の効果に従う」
ちなみに実際の内容はこんな感じです。
ヒトカゲ(第1弾)の「ひのこ」
・カードの説明
[自分の「炎」エネルギーカードを1枚はがしてすてる。]
・オフィシャルブック2000の説明
[自分についている「炎」エネルギーカードを1枚トラッシュする。トラッシュできないとき、このワザのダメージはなくなる。]
オフィシャルブックの説明では、「イカサマ」のようなワザでずるができないように書き換えられています。エネルギーをトラッシュするワザは全て同様の記述が加わっています。
ピジョン(第1弾)の「オウムがえし」
・カードの説明
[前の相手の番で受けた「ワザ」と同じ「ワザ」をだす。]
・オフィシャルブック2000の説明
[前の相手の番に、このカードが相手のワザによって受けたダメージと効果を、相手に与える。]
最も大きく修正された例です。と言うかカードの説明のままだとイマイチ意味が分かりません。
フシギバナ(第1弾)の「エナジートランス」
・カードの説明
[フシギバナは自分の場にある「草」エネルギーを好きなだけ移動させることができる。「ねむり・マヒ・こんらん」状態のときには使えない。]
・オフィシャルブック2000の説明
[この力は、自分の番に何度でも使える。自分の場にいるポケモンについている「草」エネルギ-を、自分の場にいる別のポケモンにつけかえる。このカードが「ねむり・マヒ・こんらん」状態のとき、この力は使えない。]
カードの説明だけ見るとタイミングが定められていないので相手の番でも使えそうに見えますが、オフィシャルブック2000の説明では分かりやすくなっています。
プテラ(化石の秘密)の「げんしのちから」
・カードの説明
[プテラが場にいる限り、全てのポケモンは進化することができない。(すでに進化しているポケモンに影響はない)。「ねむり・マヒ・こんらん」状態の時、この力は消える。]
・オフィシャルブック2000の説明
[このカードが場にいる限り、おたがいのプレイヤーは、ポケモンを進化させることができない。(ワザや「特殊能力」による進化はできる。また、すでに進化しているポケモンに、影響はない)。このカードが「ねむり・マヒ・こんらん」状態のとき、この力は消える。]
オフィシャルブック2000の説明ではワザによる進化ができるようになっています。
[1回]
PR