先日ちょっと書いたので「ポケモンカードGB2」とは何ぞやということを語ってみる。
まず一応第1作の「ポケモンカードGB」。
発売は1998年12月。ゲームボーイ&カラー共通ソフト。
初代ポケットモンスターカードゲームの第1弾~第3弾までのカードが収録。他、GB版オリジナルカードがいくつか登場している。
要するに151匹は揃っているものの、バリエーションは少なめ。
ゲーム内容はジムみたいなの回ってメダルを集め、最後は四天王を倒すというストーリー。
殆どのキャラクターと自由に何度でも対戦が出来て、勝てば拡張パックをプレゼントしてくれます。ので遊び続けるほどカードが増えて色々なデッキを作ることができるようになります。実際のカードだとお小遣い的に厳しいかもしれないけど、このゲームなら遊びこめばレアカード満載のデッキも作れるのが嬉しいところ(笑)。
そして続編「ポケモンカードGB2 GR団参上!」。
発売は2001年3月。ゲームボーイカラー専用ソフト。
第4弾、拡張シートシリーズ、イントロパックのカードが追加収録。前作に比べてカードの種類は倍になり、「わるいポケモン」の登場も含めデッキ作りの自由度は格段に上がりました。特に拡張シートシリーズは生産数が少なかったので、ゲーム中で使えるようになって嬉しかったものです。
細かい所では対戦相手となるキャラクターに表情変化が追加されていたり、対戦で使うコインの絵柄を選べるようになっていたりします。
あと実際のカードではレアだった「ポケモン交換おじさん」がコモンになっていたりとか、地味に良い調整が掛かっています。
ストーリーは主人公が住む島からカードを奪っていったGR団と戦うというもの。ただしゲーム内容的には前作には見られなかった工夫が凝らされています。敵によっては、対戦時にデッキに入れるカードの制限や、特別ルールを設けることがあるのです。
例えば「入れて良いエネルギーは草だけ」や「イーブイを4枚入れろ」だったり。
例えば「草ポケモンは特殊状態にならない」や「水ポケモンはにげるコストが1減る」だったり。
これにより、対戦のたび環境に合わせてデッキを組み直すことになるので、戦略性が上がっています(マネネさん主催の夜会でやってる遊びはこれが元です)。ルールによっては意外なカードが活躍したりするのが楽しい。
ちなみにこの色々なルールを持ちかけてくるのにはちゃんとストーリー上の意味もあったりして、ラスボスの語りはちょっとポケモンカードに慣れた人にはグッと来るものがあります。
ついでに、本編クリア後には当時の強デッキ使い達が解禁され本気で殺しに来るため手応えも十分にあります。
カードの種類数増加によるデッキ作り自由度の上昇と、対戦相手となるキャラクターの増加などから、「2」は前作の完全上位互換になっています。ので私は「2」ばっかり遊んでいます。
今更な話ではありますが、実はこのゲーム、発売がかなり遅かったのが残念なところ。
実は発売されたのは実際のカードでは既に「ポケットモンスターカードゲーム」から「ポケモンカード★neo」へシリーズ移行し、しかもその「neo」が第4弾で終わる頃です。つまり世の中ポケモンは251匹の時代に、このゲームはまだ151匹(とオマケ3匹)しか出て来ないのです。
恐らくこのゲームのオリジナルカードとしてデザインされた「わるいライチュウ」がneo第2弾でシークレットカードとして登場したのに、実際にゲームが発売されたのはneo第4弾と同時期であることからも、発売が相当遅れていたのではないかと想像しています。
そのせいで「わるいライチュウ」は何故いきなりこのタイミング(neo2)で「わるいポケモン」が1種だけ収録されるのかという色んな意味で謎なカードになっていましたし、一般にはむしろ逆に「GB2」においてneoシリーズから「わるいライチュウ」だけが特別収録されたと思われています。
そんな理由があってか、良ゲーであるにも関わらずイマイチ知名度が低いのが残念です。
バックアップ電池の寿命も心配ですし、3DSのバーチャルコンソールで復活してくれないかと期待しています。されたら迷わず3DS買うよ。権利問題とか考えると難しいジャンルかなぁ……。
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