気が付くと長く放置していたので偶の更新。
私の好きな1枚紹介。
「メタモンLV.20」(第3弾化石の秘密)
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たねポケモン
HP:50
タイプ:無
特殊能力「へんしん」
[バトル場にいる限り、このカードは相手の対戦ポケモンと同じカードとしてあつかう。エネルギーカードは、このカードについている限り、どの色のエネルギーとしても使うことができる。「ねむり・マヒ・こんらん」状態の時やベンチにいる時には、この「へんしん」の力は消える。このカードに進化カードをつけることはできない。]
にげる:-1
弱点:闘×2
抵抗力:超-30
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バトル場に出すだけで、相手のバトルポケモンと同じカードに変身する能力を持つ初代メタモンです。
変身後はHPやワザ、にげるコスト、弱点などが全て相手と同じに書き換えられますが、名前については「変身後のポケモンであり、メタモンでもある」という特殊な状態になります。また「へんしん」の能力も持ったままなので、何らかの理由で特殊能力が使えなくなったりすると「へんしん」の効果が消えてメタモンに戻ります。
「へんしん」独自の効果でついているエネルギーがすべてレインボー状態なので、ダブル無色エネルギーが2枚くらいついていれば殆どのワザは使えることになります。
強さが相手のポケモンに依存するのでデッキに戦略的に組み込むのは難しいですが、使いこなすと面白いポケモンです。出すタイミングが重要ですね。相手のベンチの育っていない大物を「ポケモンキャッチャー」で呼び出して、強力なワザをコピーして使ったりすると強いです。
「へんしん」はバトル場でしかはたらかないので、ベンチに戻ると効果が消えてメタモンに戻ります。なので、強いポケモンに変身している間に50以上のダメージを受けてしまうと、ベンチに戻るだけで[きぜつ]することになります。
逆に、例えば30しかダメージがのっていない時でも、相手がHP30のポケモンをバトル場に出してくると、メタモンもそのポケモンに変身してHPが減ってしまうのでその時点で[きぜつ]します。
こういった特徴から、メタモンを使う際には自分だけでなく相手プレイヤーも腕の見せどころとなります。
このカードは思い出深いエピソードがあります。
私が初めて参加した2000年夏の公式大会では、予選が予め用意された全員同じデッキでの対戦でした。内容はわるいスリーパー、わるいゴーリキー、わるいラッタの3すくみが中心で、そのデッキにメタモンが1枚だけ入っていたのです。
悪エネルギーも数枚入っていました。当時の効果は今と違うので書いておきます。
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「悪エネルギー」(neo1)旧効果
特殊エネルギー
[このカードは「悪」エネルギー1個ぶんとしてあつかう。このカードをつけているポケモンのワザが、対戦ポケモンにダメージを与えるとき、そのダメージは「+10」される。このカードをつけているポケモンが「悪」または「わるい」ポケモンでないなら、ポケモンチェックのたび、このカードをつけているポケモンに、「弱点・抵抗力」に関係なく、10ダメージ。]
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今と違って悪かわるいポケモン以外についているとき、毒のようなダメージ効果があります。
メタモンはわるいゴーリキーに変身している間は「わるいポケモン」なので、このダメージを受けません。私はワザの「+10」効果を期待してメタモンに悪エネルギーをつけ、相手のわるいゴーリキーを倒しました。直後、相手は代わりのバトルポケモンとしてコラッタを出してきたので、メタモンもコラッタに変身。この時点でメタモンは「わるいポケモン」ではなくなったので、ポケモンチェックで悪エネルギーのダメージを受けるようになりました。
私はこのことをすっかり見落としていたのですが、傍を見回っていた係員さんがすぐに指摘してくれました。
わるいスリーパー、わるいゴーリキー、わるいラッタは、決して強いポケモンではありません。しかしデッキには悪エネルギー、メタモン、プラスパワー、パソコン通信などが入っており、正直この指摘を受けたときは感心すると共に「なんつー高度なデッキを使わせるんじゃ」と思ったものです(笑)。ミラー戦なので当然3すくみになった弱点・抵抗力も考慮しながら対戦する必要がありますし。本当に、純粋にプレイヤーの手腕が問われる良い予選形式だったと思います。
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