「ポケモンカードゲーム」時代のお話…。
PCGシリーズは、ADVシリーズから特にオモテ面のデザイン変更や大きなルール変更も無く、実質ADVの続きのようなシリーズです。ADVが第4弾で一応の区切り(当時の全種のポケモンがカード化された)を付けた、ということだと思います。
ADVに引き続き、ポケモンexが登場しています。
後半に登場した「ホロン」シリーズはGBA版ポケモンには登場しないカードゲームオリジナルの地域を舞台としています。これはeシリーズに似た設定ですね。ここには今までとは全く別のタイプになった、例えば鋼タイプのピカチュウなど、「δ-デルタ種」のポケモンが登場しました。また、ポケモンのカードでありながらエネルギーとして場のポケモンにつけることが出来る「ホロンのポケモン」も登場、かの有名なカメルギアデッキが大会を牛耳ることになります。
カメルギアとは、当時最も流行ったデッキで、
カメックスexと
ルギアexと
ホロンのマルマイン(またはホロンのレアコイル)の組み合わせにより、最短1ターンであっと言う間に「エレメンタルブラスト」を放つ速攻デッキです。
実は私自身はこのデッキ、一度も使ったことがありません。あまりにも流行り誰もが同じようなデッキを使っていたので、とにかく私は違ったデッキでカメルギアを倒してやろうと躍起になっていました。
そのひとつが
ワタッコのデッキ。どんなダメージを受けてもポケボディー「ふんわり」によってコインがオモテならきぜつしません。火力が売りのルギアexも、ワタッコを前にするとエレメンタルブラストのリスクの大きさに攻撃を躊躇するようになります。他に化石類を壁にするなどして相手の速攻力を奪いながら、
砂漠の遺跡でじわじわダメージを与えて勝つデッキです。これは実際、カメルギアには大変有効でした。
ただ、このデッキをジムオフィシャルで使っているときに嫌な思い出もあります。ジムオフィシャルでの対戦は当時のポケモンカードプレイヤーズというサービスのポイント対象になっていたため、とにかく回数対戦してポイントを稼ごうとする人が居ました。私のワタッコデッキは相手の動きを止めて時間を掛けて蝕み勝つデッキなので、速攻でとにかく対戦を早く終わらせたい人には時間の無駄と思われたようです。私のデッキを見ただけで「もうお前の勝ちでいいから」と立ち去られたのが、勝ちポイントよりも対戦そのものを楽しみにしている私には正直相当に不愉快でした。
この頃から、特に福岡でのイベントでよく、対戦そのものよりも勝ちという結果を求めている人が目に付くようになり、近所の小さなお店で開かれる大会の方が楽しいと感じることが度々ありました。
ちなみにワタッコの他にも、相手を混乱させることをメインに考えたデッキなど、当時の速攻重視の環境を足止めるデッキをよく作りました。
2006年の公式大会。私の予選用ハーフデッキは
ジュカインex(δ)がメインでした。ポケボディー「エクストラリキッド」はお互いのポケモンexのポケパワーを使えなくし、更にワザに必要なエネルギーを1個増やします。少々扱い難いカードではありますが、ポケモンexメインで組まれたカメルギアには圧倒的に有利な能力です。
実際に予選でカメルギアを使う人と当たりました。デッキの相性上、当然勝てる対戦だったのですが…。相手側が得意の速攻で私のポケモンを1匹倒し、サイドを1枚取った後、延々と「思考時間」を持って制限時間が終了しました。制限時間で対戦終了時、相手の方がサイドを多く取っているため、その人の勝ちです。これは流石に悔しかった。あまりにも悔しかった。
ルール上、この行為がまかり通る公式大会に愛想を尽かし、私はそれ以来全国規模の大会には参加しなくなりました。別に日本一や世界一を競い争いたいなどと考えたことは無いですし、純粋に対戦を楽しむには、近所の小規模なイベントや気を許した友達との対戦との方がずっと楽しいですから。
友達との対戦でよく使ったスタンダードデッキは、
わるいカイリューがメインです。
わるいマルマインが「ダークナビゲート」で山札からつけてきた悪エネルギーを、わるいカイリューの「ダークトランス」で自由に移動しながら戦います。このコンボは確か公式ホームページでも紹介されていたと思いますから、知っている人も多いでしょう。やはり私にとっては、好きなポケモンであるカイリューが活躍するデッキとしてお気に入りでした。
この後は、DS版ポケモン、ダイヤモンド・パールの世代になります。
つづきはまた…。
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