公式の問題点その3。
公式回答から。
「『エネルギーー・リムーブ』と『エネルギーリムーブ』は違う名前のカード」
まぁ、確かにそうなんですが。
「エネルギー・リムーブ」は旧ウラ面で第1弾から存在するカードです。
「エネルギー・リムーブ」
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相手の場のポケモンを1匹選ぶ。そのポケモンについているエネルギーカードを1枚選び、トラッシュさせる。
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これが強過ぎるとされ、後に新しいウラ面のeシリーズから効果が以下のように変更されました。
「エネルギーリムーブ」
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コインを1回投げオモテなら、相手のポケモンのエネルギーを1個選び、トラッシュする。
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このときです。名前から「・」がなくなったのは。
確かに厳密に言えば名前が変っているかもしれませんが、私はこれらはあくまで同じカードと捉えています。公式回答通りに違う名前のカードとして扱うのではなく、同じ名前のカードとして扱うことが、カード本来の意図を汲んだ使い方と考えます。
ちなみに当時の公式大会レギュレーションでは、特別ルールとして「エネルギーリムーブは新しいルールで使う」というものがありました。レギュレーションの説明内では「エネルギーリムーブ」と表記されていますが、当然ここでは旧効果が書かれている「エネルギー・リムーブ」のことを指して言われています。
当時は公式もこれらを同じものとして扱っていたのです。プレイヤーもそれを当たり前のこととして受け入れていましたから、今回の公式回答である「違う名前のカード」という見解は、青天の霹靂とも言うべき衝撃を受けました。
他にも、こんなカードがあります。
「リムーブ禁止ジム」(スタジアムカード)
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お互いのプレイヤーは、「エネルギーリムーブ」「超エネルギーリムーブ」を使うことができない。
ただし、それらを使う時に、自分の手札からカードを2枚選んでトラッシュするなら、使うことができる。
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「リムーブ禁止ジム」は旧ウラ面のカードです。つまり、このカードが登場した時点では、実は「エネルギーリムーブ」というカードが存在していません。にも関わらず「エネルギーリムーブ」を使えなくする効果を持っています。
当たり前ですが、これは「エネルギー・リムーブ」を禁止するための意図を持って作られたカードですし、プレイヤーもそこに問題は感じていなかった筈です。
しかしこれについても公式に問い合わせた答えは「『リムーブ禁止ジム』が場にあるとき、『エネルギー・リムーブ』は使うことができるが『エネルギーリムーブ』は使うことができない」とのことでした。明らかにカード本来の意図からずれています。
私はカードが持つ本来の意図を尊重したいので、公式の見解を覆し、ローカルルール内に次の提案をしています。
「『エネルギー・リムーブ』と『エネルギーリムーブ』を同じ名前のカードとして扱う」
その上で、先日の提案通り「同じ名前で効果が変更されて再版されたカードは、すべて最新の効果に従う」を適用し、結果「エネルギー・リムーブ」も新しい「エネルギーリムーブ」と同じ効果で使うのが遊びやすい環境を作るうえでベストと考えます。
同様に「元気のかけら」と「げんきのかけら」も同じ名前のカードとした方が混乱は避けられると思います。
個人的にはリスクを負う「元気のかけら」の方が効果が面白くて好きですが……。
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